今年もまた大阪場所はやはり最高でした。
では,今日は,テレビにはあまり紹介されない裏側の写真を紹介しておきましょう。
まず,1番目の写真は会場に入ったところです。横綱の実物大のパネルがあります。私はこういうのもこれまで興味がなかったのですが,稀勢の里のパネルと一緒に写真を写しました。中央には優勝したときにもらう天皇賜杯と優勝旗,そして,各優勝杯が展示されています。
優勝旗は稀勢の里と書かれた幟が見えるようになっていますが,天皇賜杯の下の部分に刻まれた稀勢の里の文字が裏側にあって見ることができず,見にきていた多くの人が探していました。鏡でも置いてあればいいのに,と口ぐちに言っていました。
2番目の写真は,入口を入って右手にある相撲協会公認グッズ売り場です。数年前は売るために買うと親方の直筆サインを書いてくれたりしたのですが,いまや大人気で,売り切れ続出の状況です。右に並んでいるのは,購入を待つ人たちです。
この体育館はロビーが広いので,非常に気持ちがよいのです。国技館は別格として,愛知県体育館もロビーが狭く,九州は逆にロビーに売店があるだけで,それ以外の場所はせまく売店が全くありません。
3番目の写真は単なる階段なのですが,この体育館の欠点はこの階段です。なにしろ凝っていて,そのために,階段の場所がよくわかりません。これでは,何かあったときに,きっと大惨事になります。また,トイレも階段を上った先にあるので,足の悪い人には大変不便です。
はじめてこの体育館に行って,イス席にたどりつける人は皆無でしょう。なお,エレベーターは存在して,力士使用禁止と張り紙がしてあります。
4番目はテレビの放送席です。テレビカメラもどんどんと進化していて,現在NHKでは4K,8Kといったスーパーハイビジョンの映像を放送センターに行くと見ることができます。私も見たことがありますが,すごく精細です。
私は,それよりもアメリカのフットボール上のように3D映像とか,あるいは,会場内にいる人のスマホを対象にビデオ映像を即座に配信してほしいものだと思います。
放送席は正面の最上段にあります。この席の下のイス席が報道のカメラマンの席です。カメラマンの人とお話をしたのですが,もっと別の角度から写したいけれど場所が決められているので,ここからしか写すことができないと不満を言っていました。
若いころから相撲を見に行っていると,カメラマンの使用しているカメラの変遷がよくわかって大変に興味深いものがあります。
なお,土俵下にもカメラマンがいて,彼らはスピードライトを使用していますが,発光口を体育館の照明によって違うフィルターで覆うのだそうです。
そして,5番目の写真は正面のマス席のなかにあるラジオの放送席です。この日の解説は北の富士さんで,姿が見えます。大阪場所のラジオの放送席は結構土俵に近いところにあります。
私は名古屋場所でラジオの放送席のひとつ後ろのマス席で見たことがあります。放送席にはモニターがあるので,とても見やすかった覚えがあります。そのときの解説は舞の海さんで,放送終了後に握手をしていただきました。
アナウンサーも解説の人も,マイクに向かってしゃべっていても,周りにはほどんど何も聞こえません。それより,ラジオの大相撲中継ですが,実況をラジオで聞いていても雰囲気とどちらが勝ったかがわかるだけで,アナウンサーが苦労して描写している割に取組の様子は頭に浮かばないのですが,それは私だけのことでしょうか。
昔のテレビ放送は,神風(正一)さんと玉の海(梅吉)さんというすばらしい解説陣がいました。ともに冷遇されてはやくして相撲協会を去った人です。そして,おふたりの後,同じように冷遇されて相撲協会を早期退職した北の富士さんをNHKが解説に迎えたのが大正解でした。
人間的な魅力にあふれた人は組織から冷遇されるのです。しかし,人を悪人にしてしまう大きな組織の役員やら管理職などという仕事は早く見切りをつけたほうが幸せな人生がおくれるのです。
この日も新横綱稀勢の里は完勝。こうして,私の楽しい今年の大相撲観戦も終わりました。来年はチケットとれるかなあ?
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浪速の春の大相撲2017③-新横綱の土俵入りを見た。
そんなわけで,十両の土俵入りから先は,席でじっくりと観戦です。とにかく今日来た目的は新横綱の土俵入りを見ることなのですが,うまく写真が写せるか,近づくにつれてだんだんと心配になってきました。
数場所前は,宇良関,石浦関と,十両に小兵の人気力士がいて見逃せなかったのですが,今は,幕内に上がりました。また,数年前は,横綱白鵬とほかの力士に力の差がありすぎたのと,有望そうな若手が目につかなったので,幕内はおもしろくなかったのですが,このところ,若手の台頭が目覚ましく,誰が対戦しても上位陣に勝てるかもしれないという可能性があって,幕内の取組が非常に面白くなりました。
いよいよ,幕内の土俵入りになりました。
私は,この日白鵬が休場したということを知りませんでした。周りにいた人のおしゃべりから,なんとなく休場? みたいな感じが伝わってきましたが,これまで白鵬は飽きるほど見てきたし,もともと好きじゃないので,別に休場しても見られなくてもどおってことありません。
ところで,白鵬の土俵入りですが,横綱になったはじめのころは今のような感じではなかったのです。その後,彼はどうやら敬愛する双葉山の土俵入りを研究したんです。で,昭和初期の横綱の土俵入りのような感じになった。つまり,3回目の四股を踏むときに手を上げない,しかもテンポも早くなったのです。それに文句を言ったファンがいるそうですが,そのファンは無知です。そして,それを記事にした記者は不勉強です。
横綱の土俵入りが確立したのは明治以降であって,しかも現在のようなおおらかでゆったりとしたものになったのは大鵬からですが,私が見た横綱の土俵入りで最もかっこいいと思ったのはなんといっても北の富士です。ほとんど映像が残っていないのが残念です。
雲竜型の北の富士と同時に横綱になった玉の海の不知火型の土俵入りもまた,現在の不知火型のふたりの横綱とは比べ物にならないほど美しい土俵入りでした。
稀勢の里の土俵入りは堂々としていて力強いです。昭和45年(1970年),大鵬,北の富士,玉の海3横綱のころの土俵入りを思い起こさせます。
稀勢の里は新横綱なのに,すでにもともと生まれながらの横綱のようです。やはり,横綱になるべくして生まれた逸材だったのです。しかし,もし,もっと若くして横綱になっていたら,きっと,現在ほどのフィーバーにはならなかったのかもしれません。それは,もう,みんなが見られないとあきらめかけていたときだからこそ,それが実現した今,夢にまで見た,とか,信じられない,という不思議な感覚になるからです。
私も,何度見ても,本当に稀勢の里の横綱土俵入りを見ることができるのが信じられないと感じるし,見るたびに涙が出てきます。
稀勢の里の横綱土俵入りがより素晴らしいのは,化粧まわしに品があることに加えて,太刀持ちの高安関と露払いの松鳳山関が横綱より若干背が低くしかも同じくらいの体格でともに浅黒く,非常にバランスがとれているということです。
私は,大阪場所は本場所初の土俵入りということで初日に見たかったのですが,初日は高安-松鳳山という取組があったので,露払いが松鳳山関でなく輝関だったから,初日に来なくてよかったと思いました。これもまたツイています。おそらく,高安関は名古屋場所では大関でしょうから,この3力士のそろった美しい土俵入りが見られるのもあとわずかです。
見にいくなら今です。
浪速の春の大相撲2017②-期待の若者たちを見る。
大阪場所の6日目は一番出世披露があります。
序ノ口の取組前の前相撲は他の場所は3日目からですが入門者の多い大阪場所は2日目から行われます。前相撲はその場所前の新弟子検査に合格した者と序ノ口から番付外に陥落している者が行います。非公開ですが,大阪場所は前相撲の取組数が多いので,開場時間になって入ってもまだ続いていて一般でも少しだけ見ることが可能です。私も昨年見ました。
前相撲で5日目までに2勝を挙げると一番出世となります。6日目から8日目までに2勝を挙げると二番出世,それ以外を三番出世とします。
出世披露とは,師匠や部屋の関取の化粧廻しを身につけて土俵に上がり,場内アナウンスによって所属部屋,四股名,出身地が読み上げられます。そして最後に行司が「これに控えおきます力士儀にござりまする。只今までは番付外に取らせおきましたるところ,当場所日々成績優秀につき本日より番付面に差し加えおきまする間,以後相変わらずご贔屓お引き立ての程ひとえに願い上げ奉りまする」と口上を述べます。
出世披露は三段目の取組中に行われます。客席から盛んに声援が飛んでいました。彼らの力士人生,これからが大変です。
私はこれを見てから1階に降りました。これまで毎場所見てきたので,この日は力士の入り待ちをする気はなかったのですが,入口に立ち寄ったときにはすでに入り待ちをする人でごった返していたので,少しの間立ち止まって見ていましたが,幕下上位の取組に見たいものがいくつかあったので,2時までで引き上げることにしました。
この日見ることができた力士は,休場していてこの日から出場を決めた豊ノ島をはじめ,千代丸関,千代の国関,宇良関,高安関などでした。
他の場所では力士が入ってくると拍手や歓声がすごいのですが,なぜか大阪場所はそういう反応がないのが不思議です。
ただ,後ろにいた妙齢の女性が「千代丸さんカワイイ~」とか叫んでいるのだから,彼女たちにとれば,お相撲さんというのは女の子が大切に抱きかかえているくまさんのぬいぐるみと同じような存在なのでしょう。
2時になったので,席に戻りました。
見たかった取組というのは阿炎(あび),貴公俊(たかよしとし),剛士,貴源治などの幕下上位の将来有望力士のものです。
今日の一番下の写真が話題の貴源治ですが,現在19歳で西幕下1枚目,誰しもが認める逸材です。勝ち越せば来場所はいよいよ関取ですが,この日は惜しくも負けてしまいました。
なお,貴公俊,貴源治は双子でそっくりですが,隣にいた女性ファンによれば,口元にほくろがあるのが兄の貴公俊だとか言っていました。ザ・ピーナッツでもあるまいし…。
大相撲は,このように幕下以下の若者たちを見るのが楽しみです。BS放送で午後1時から放送されるようになって幕下の取組はテレビで見られますが,それ以下は今でも実際に場所に行かないと見ることができないので,私は少しでも早く行ってそれらを見るようにしています。
多くの人は朝早くからやっていることを知らないし,テレビの放送時間くらいからはじまると思っている人もいるし,せっかくチケットを手に入れたのに4時過ぎに行く人もいるようですが,もったいない話です。
こうして朝から見るからこそ,いかに上位の力士が強く偉大なのかがよくわかるのです。
大相撲は最も封建的な社会のように思えますが,学歴もコネも関係なく強ければだれでも横綱になれるわけで,その意味では,日本でもまれな実力社会です。
それが,引退後は部屋の派閥やらなにやらできわめて人間臭くなってしまい,しかも,現役時代の地位が学歴のように扱われるのもまた人の世の常でしょう。私は昔は引退して親方ともなれば悠々自適だと思っていたのですが,親方衆というのも当然いろんな人がいるだろうし,雑用もたくさんあるだろうし,しかも,後援会とのお付き合いはセールスのお仕事と変わらないだろうし,それはそれでかなりたいへんそうです。どの世界も同じです。
浪速の春の大相撲2017①-新横綱の土俵入りを見たい。
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「大相撲を見るなら大阪に限る」ということで毎年楽しみにしている大阪場所ですが,相撲人気が過熱して年々チケットが取りづらくなってきました。それに加えて期待の稀勢の里関がついに横綱に昇進ということで,異常なフィーバーになってしまいました。
私の今年の目的は新横綱稀勢の里の土俵入りをナマでみることただ1点。そのためにはイス席もマス席も土俵だまりも関係なく新横綱の土俵入りがきちんと見える席でないと意味がありません。そこで,新横綱は果たして東なのか西なのかが場所前に話題になっていました。新横綱は横綱最下位なので,西だと私は信じていましたが,聞くところでは,ほかの2人の横綱がその前の場所に休場した例がないとか。だから,ひょっとすると東では? という噂もあったそうです。
私はなんの疑問もなく西と信じていたので,正面かもしくは東方ということで座席を探しました。実際はそんな選択ができるような状況ではなく,チケットを入手することさえ困難でしたが,なんとか5日目のイス席を1枚手に入れて3月16日に行ってきました。しかし,たまたま手に入れた席が土俵入りを見るには最高の席でした。東方の正面寄り。毎度のごとくついています。
私は昨年も偶然5日目に見にいったのですね。あれからもう1年が経ちました。
新横綱の土俵入りのことはまた後日。
さて,いつも大相撲を見にいくときは1番はじめの取組からなのですが,今年はその時間に着くのはあきらめて,早朝7時に名古屋を出発して,近鉄特急で向かうことにしました。難波に到着したのが朝9時過ぎ。難波から大阪府立体育会館までは正確に歩くと10分というところですが,何度来ても相変わらず道順がよくわかりません。難波の地下街の表示が最悪なのです。デザイン的に懲りすぎていて,肝心なことが把握できません。
昨年「5番出口を出る」と書いたのですが,自分でもすっかり忘れていました。
地上に出て,それでもわからず,何度も聞いてやっと見慣れた景色にたどり着きました。
今回知ったのですが,大阪府立体育会館を探すよりも南海電車の乗場を目指すほうがわかりやすいのです。そのほうが案内表示が多いからです。
到着したときにはすでに5日目の取組は始まっていました。行く途中の歩道では前相撲を取り終えた若者や史上最弱力士の呼び声の高い服部桜とすれ違いました。せっかく今日服部桜の取組があったのに見られずそれだけが残念でした。
彼が見切りをつけて辞めるまでに私は彼の取組を見ることができるだろうか? などということを思いました。
当然当日券はすでに完売,というかイス席の端っこに僅かだけある自由席だけが当日券なのですが,それでも朝5時に並ばないと買えないということです。会場に入ると,まだ朝9時過ぎだというのに結構なお客さんがいました。この日は平日の5日目,最もチケットの売れない日なのでこの状況は信じられません。数年前なら最後まで売れ残ったマス席で結びの一番まで寝っころがっていられたのですが…。そんな話が嘘のようです。
場内を歩いていると相撲協会公認グッズ売り場があって11時に開店ということでした。11時少し前に再び行ってみるとすでに黒山の人だかりでした。わたしはこういうのには全く興味がないのですが,今回だけは「稀勢の里キーホルダー」が欲しくなったので,早々に買い求めました。なぜかこれだけ定価の表示がなくて,でも,欲しい人が多くて,まあ,10,000円はしないだろうと冗談を言い合っていたのですが,実際は金700円也でした。人気は稀勢の里関と宇良関でしたが,特に「稀勢の里キーホルダー」の当日分は瞬く間に売り切れてしまいました。
ほかにも「稀勢の里ジャポニカ学習帳」。これはすでに完売,今日の午後に何冊入るかなあ? ということでした。
日本人はこういう商売が苦手で,メジャーリーグのように,もっとグッズを工夫して大々的に売ればいいのに,と思ったことでした。頭の古いおじさんの考えるような饅頭やせんべいや手ぬぐいばかりではいけません。新横綱である「今場所しか手に入らない」というレアものをいろいろと開発することが大切なのです。
しかし,メジャーリーグのように,みんながひいき力士のTシャツを着て応援をはじめたら大相撲らしくなくなります。すでに「稀勢の里Tシャツ」を着た若い女性は結構見ましたが…。
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浪速の春の大相撲観戦①-人気の源流を探る。
浪速の春の大相撲観戦②-大阪場所は最高だった。
浪速の春の大相撲観戦③-アホの坂田師匠と神送りの儀式
浪速の春の大相撲観戦④-2016年もすごい盛り上がり
浪速の春の大相撲観戦⑤-入口は力士の人柄がよくわかる所
浪速の春の大相撲観戦⑥-今も残るディープな大阪


























