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前回金沢市に来たのは,2017年10月に大相撲の金沢巡業を見に来たときでした。金沢市は私の住む愛知県からは車ならば3時間かからず来ることができるので,身近かというかなんというか,遠い感じはしないけれど,あまり来ることもありません。
ずっと若いころに金沢城に行こうと思ってやってきて,お城に入ったら,そこが金沢大学でがっかりしたことがありました。これでは,天下の「加賀100万石」が台なしだと思いました。私の頭には,それ以来「金沢城=金沢大学=観光地でない」という図式がしっかりでき上がり,まったく行く気を失せていたのでした。
今回はお城の近くのホテルに泊まったのにもかかわらず行かなかったのですが,調べてみると,現在は違うみたいなので,次回,また時間を見つけて来てみたいと思ったことでした。
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現在は公園として整備され,観光客で賑わう金沢城公園ですが,実は,金沢城公園は整備されてまだ20年ほどしか経っていません。というのも,金沢城公園は,以前は金沢大学のキャンパスだったのです。
城郭全域を大学のキャンパスにするのは大変珍しいものでした。
明治時代,金沢城跡には陸軍第九師団司令部や歩兵第七連隊などが置かれていました。第2次世界大戦戦後は金沢大学の丸の内キャンパスとなりましたが,その後,角間地区に総合移転することが決定し,1995年に「お城のキャンパス」は完全に姿を消しました。
1996年には石川県が金沢城跡を国から取得し,以降,金沢城跡は公園として整備され,今は,お城のキャンパスの面影はありません。
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コロナ禍もどこかへ去り,金沢市には外国人観光客が戻ってきたようですが,今回は,金沢市を観光する気はなかったので,お昼間はいしかわ動物園に行き,夜はおいしいものを食べて,その後,金沢駅を経由して,武家屋敷まで歩き,次の日は,東海北陸道をドライブして帰ることにしていました。
何を食べようかと調べていたら「採れたてで新鮮なお刺身がたっぷりのった海鮮丼は,鮮魚が集まる近江町市場ならではのマストグルメです。金箔があしらわれた華やかな丼や,ボリューム自慢の丼などのお店がたくさんあります」とあったので,金沢市の名物は海鮮丼だとわかりました。そこで,近江町市場の近くの海鮮丼のお店に入りました。店内には有名人の色紙が所かまわずならんでいて,店の主は話し好きで,地ビール「百万石」も飲んで,楽しい時間を過ごすことができました。
その後,新幹線が金沢市を通ることで新たに整備された金沢駅を経由して,夜の長町武家屋敷跡を少しだけ散策しました。
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長町武家屋敷跡は,加賀藩時代の上流・中流階級藩士の侍屋敷が軒を連ねていたところで,土塀と石畳の路地が続いていて,現在も藩政時代の情緒ある雰囲気を味わうことができます。
長町の地名の由来には諸説あり,藩政期から武士の邸宅が並んでいて,この辺りが長い町筋であったことや前田家の重臣である長氏の屋敷があったことなどが挙げられています。
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金沢市はとてもいいところですが,新幹線ができて首都圏からのアクセスが容易になったためか,最近私が行った青森県の弘前市などと比べて,外国人に限らず観光客が多すぎて,私にはなじめませんでした。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは