しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場を制覇し,南天・皆既日食・オーロラの3大願望を達成した不良老人の日記

タグ:深浦町

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民宿の周辺を案内してもらって帰ってくると夕食の準備ができていました。この民宿は2階に5部屋くらいあって,したがって,食堂もかなり広かったのですが,今晩宿泊するのは幸い私ひとりでした。
この日もまた,地酒を注文しました。
日本の旅は,温泉と食事と地酒に限ります。これだけは,いかなる海外旅行よりも楽しいものだと,私は,このごろやっと知りました。
地酒は鰺ヶ沢町にある尾崎酒造の「ブナの白神」でした。
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蔵の目の前には日本海を臨み,後ろには荘厳な岩木山。そして,神々しい白神山地。
そのような自然豊かな地で,1860年(万延元年)より地域に根差した酒造り生業とし, 現在に至ります。 酒造りとしては「華想い」や「華さやか」といった県産米を多く使用し,酵母も同 じく青森県で造られた酵母を多く使用し,特に仕込み水に至っては「世界自然遺産  白神山地」の伏流水をふんだんに使い仕込を行っています。しっかりとした味わ いが特徴的な辛口タイプのお酒を製造しています。
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ということでした。
私はまだまだ修行が足らないので,お酒の味についてコメントができないのが残念です。

さて,夕食ですが,何というボリュームなのでしょう。これがまた,この民宿の評価を高める理由なのですが,それにしても,正直,気が遠くなりました。ご飯も食べ放題だったのですが,私は,極力ご飯を食べずに,完食を目指すことにしました。
しかも,これで終わりではなく,さらに,魚が2匹,次々に出てきました。
とてもおいしかったのですが,食べ終えるのがたいへんでした。しかし,完食しました!
宿の感想の書き込み帳ががあったのですが,食べきれずにごめんなさい,朝食は少なめにお願いします,というものが多かったので,宿泊者はみな,悪戦苦闘しているようでした。

さて,翌朝です。
朝食は,覚悟を決めていたのですが,思ったほどのボリュームでなく安心しました。
さて,この日はこの旅の最終日。早々にチェックアウトをしたのですが,お昼にと,おにぎりを持たせてくれました。まさに,至れり尽くせりでした。

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私が想像していたこの民宿は,海岸に接していて,窓から夕日がきれいに見られるだろうということでした。しかし,実際は全く違いました。部屋も狭く布団も堅く,窓からは古い部落の建物が見られるだけで,一体,どうしてここが評判がいいのか,まったくの謎になってしまいました。この時点では。
昨年行った四国の祖谷観光旅館も同じようなものでしたが,そこは,かずら橋に最も近いところで,ライトアップなどを歩いて見にいくことができたという地の利がありました。

私の評価が急転したのはここからです。
お風呂から出て,夕食までのんびりしていると,声がかかりました。
夕食前に,宿の親父さんが付近を案内します,と言って,車に乗るように薦めました。一見とっつきにくそうな親父さんだったのですが,実際は親切心に溢れ,また,郷土愛いっぱいの人で,この地を知ってほしいという気持ちが体中にみなぎっていました。
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車で少し行ったところに,森山海岸という夕日の美しい場所がありました。この日はあいにく晴天ではなかったのですが,雲の合間から幻想的な夕日を見ることができました。また,海岸に沿ってJR五能線が走っているのですが,そこに見えたJR五能線のトンネルが,何でも,日本一短いトンネル,という話でした。家に帰って調べたら,正しく,日本一ではなく,JR東日本一だそうですが。
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青森県深浦町のJR五能線,全長9.5メートルの仙北岩トンネルは,JR東日本で一番短いトンネルで,日本海に面する美しい景色を売りに脚光を浴びつつあります。
JR五能線を管轄するJR東日本秋田支社によると,仙北岩トンネルは,陸奥岩崎と十二湖間で1931年(昭和6年)に海に突き出た岩壁を掘って造られました。2両編成だと通り抜けるまでわずか5秒足らずです。同じ車両の前後がトンネル両端から顔を出し,白い岩肌を「串刺し」にする光景を近くの海岸から楽しめるとあって,しばしば鉄道ファンが撮影に訪れます。
日本海沿岸を走るJR五能線は,ローカル線の風情が色濃く残り,ファンの多い路線です。秋田支社は新たなスポットの登場に「地元と一緒に情報発信をしながら観光振興につなげたい」と意気込んでいます。
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と新聞記事にありました。

また,ここは,2008年に放送されたNHKテレビドラマ「感染爆発〜パンデミック・フルー」のロケ地だったそうです。
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「感染爆発〜パンデミック・フルー」は,2008年1月12日に,NHK総合テレビのドキュメンタリー番組「NHKスペシャル~最強ウイルス」シリーズの第1夜として制作・放送されたテレビドラマです。
日本海に面する与田村(架空の村)で「H5NI型」とよばれる新型インフルエンザが相次いで確認されました。政府は村を徹底的に封じ込めて根絶を図ろうするのですが。信じられないスピードでウイルスが東京中に蔓延し,感染者・死者は数万人に上る勢いとなってしまいました。
このような状態の中,あるひとりの医師が自分の病院でウイルスに感染した患者達を受け入れることを決めます。
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という内容だったそうですが,これが現実となってしまったのは,その12年後のことでした。
与田村という架空の設定だったのですが,ロケをしたのが私が泊まった民宿のある村で,当時,民宿にはNHKのスタッフが宿泊したそうです。
この話が12年後に現実となってしまったと,新聞に取り上げられたそうです。

さらに,ドラマ「砂の器」でも,この地がロケ地となったということです。
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深浦町の森山海岸の小さな岬の上に「賽の河原」があります。
JR五能線の十二湖駅から車で2分から3分,国道101号線を北に走り、国道からそれてJR五能線を超えて岬の根元に駐車して、山道を5分ほど歩くと「賽の河原」に到達します。
岬の先端に位置する「賽の河原」は,慈覚大師が開いたとの伝承や言い伝えが残る民間信仰の地で,現在でも数多くの小石を積んだ供養塔が建立され信仰の篤さが感じられます。
 珍しい,海を見下ろす「賽の河原」は,TBSのドラマで放映された「砂の器」のロケ地にもなったそうで,冬場なら実に荒涼とした風景になるところです。
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これらに加えて,森山海岸にある象岩は,NHKBSPで放送している「にっぽん縦断こころ旅」で火野正平さんが手紙を読んだ場所です。私もその番組は見ました。
このように,以前行った佐渡島もそうだったし,ずっと前に行ったアイダホ州の村井牧場もそうだったけれど,私が旅に行って宿泊するところは,映画やㇻドラマのロケ地だった,みたいな話ばかりです。私がそうした場所ばかりを旅しているからなのかもしれませんが,何か不思議な気がします。

このあと,さらに,明日行ってくるといいよ,と言って,十二湖の観光の仕方までレクチャーしてもらいました。
JR五能線の十二湖駅の近くに祠があって,何でも,その祠は,近くに住んでいた夫婦の旦那さんの浮気がばれて,奥さんが旦那さんの首を切り,その首が飛んだ場所だとかいう話でしたが,そんな話,家に帰ってから調べても,ネット上のどこにも載っていませんでした。
私は,この場所のことは何も調べず,森山海岸も十二湖も,その存在さえ知らずに予約したのですが,こんなおもしろいところだと,行ってはじめて知りました。
民宿の親父さん,こんなに親切だったのですが,ただひとつ問題がありました。それは,私に,親父さんの話す津軽弁が英語以上に難解だったことです。通訳がほしい,と思いました。

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この日の宿泊先は,深浦町森山海岸にある「民宿 汐ケ島」でした。もともとは,青森県2泊3日の旅というサイトに書かれてあった不老ふ死温泉に泊ろうと思って,楽天トラベルで探したのですが,見つからなかったので,その近くのどこか,という程度のいい加減な気持ちで予約したものでした。私は,森山海岸へ行く途中で不老ふ死温泉を通ったとき,ここだったのか,と思いました。帰宅してから調べてみると,不老ふ死温泉はすばらしいところに感じたので,惜しいことをしたと思いました。
しかし,私が泊まった民宿もまた,なかなかのものだったし,何といっても,森山海岸はとても不思議なところだったし,また,十二湖という,それまでまったく知らなかった観光地を知ることができたから,それはそれでよかったのです。
今回の旅で,青森県は思っていた以上にすばらしいところだったから,私はリピートする気満々なので,次回は,ぜひ,不老ふ死温泉に宿泊しようと,今から狙っています。

さて,今回,私が向かっている民宿へ行く途中で,千畳敷海岸なる場所を通りました。千畳敷海岸は,1792年(寛政4年)の地震で隆起したと伝えられる海岸段丘面で,物珍しがった津軽藩の殿様がそこに千畳畳を敷かせ大宴会を開いたとされることからこの名がついたものということで,藩政時代は殿様専用の避暑地で庶民は近づけなかったといいます。
駐車場に車を停めて,少しだけ散策して見ました。
まず,おかしな形をしたカブト岩が目につきました。今日の1番目の写真がそれですが,このときは写真を撮らなかったので,この写真は,翌日,再びここに来たときに写したものです。カブト岩は,地元では,昔,あるサムライが刀で切り落としたものという伝説が伝わっているそうです。
また,私がそっくりだと思ったのは,ライオン岩でした。よくもまあ,こんなに似ている姿になったものです。

千畳敷海岸を出て,さらに南下をしていきました。
深浦町は,青森県の西海岸ですが,すばらしい景色がずっと続いていたところです。とはいえ,あまり知られていることもなく,おそらく,団体旅行ツアーもほとんど存在しないと思うので,かなりの穴場に違いありません。私はとても気に入りました。
そうこうしているうちに,秋田県の白神山地が見られるようになってきたころ,私が予約した民宿に到着しました。
ふつうの一軒家でした。こんなところに泊る人がいるのだろうか,とはじめは思ったほどだったのですが,昨日までは,付近の道路工事をしていた人たちが大勢泊まっていたとか。このあたり,昨年の夏の豪雨で,道路の多くの場所が今も復旧工事中でした。その工事も昨日で終わり,運よく,私が泊まった日は他に宿泊客がいませんでした。
とにもかくにも,夕食の前にひと風呂浴びることにしました。温泉でなかったことだけが残念でしたが,温泉は,昨日,酸ヶ湯温泉で,飽きるほど味わったので,吉とすることにします。
この民宿,ネットの口コミではえらく評判がよかったのですが,その理由が,このあと明らかになります。

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