しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場を制覇し,南天・皆既日食・オーロラの3大願望を達成した不良老人の日記

タグ:石川県

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 私がいしかわ動物園を知ったのは,すでに書いたように,佐渡島以外でトキを見ることができる動物園である,ということからでしたが,行ってみると,トキに限らず,ライチョウやホワイトタイガーなど珍しい動物が多く,また,都会から離れたすばらしい動物園だということを認識しました。広さは,北海道の旭山動物園くらいのものでしょうか。
 私は特に動物園マニアでもないように思っているのですが,よくよく思い出すと,これまでに,世界中の多くの動物園に行っています。フィンランドの北極圏近くにあるロヴァ二エミの動物園にも真冬に行ったことがあるし,アメリカでは,ノースダコタ州の州都であるビスマルクの小さな動物園から,カリフォルニア州サンディエゴの巨大な動物園まで行ったことがあります。当然,オーストラリアではコアラも抱いたし,ニュージーランドではキーウィも見ました。
 しかし,行く機会があったのにもかかわらず,なぜか見落としてしまってかなり後悔しているオーストリアのウィーンにあるシェーンブルン宮殿内にある動物園があるのですが,そこにはいつか行ってみたいものだと今でも思っています。
 これどほ世界中の動物園に行ったことのある人も多くはないかもしれませんが,そんな私が気に入ったのだから,いしかわ動物園はすばらしいところだというのがわかるというものです。

 この動物園,金沢市から結構な距離があって,どうしてこんな場所にあるのか疑問でした。
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 1999年(平成11年)10月に開園したいしかわ動物園は,石川県が設置し,一般財団法人「石川県県民ふれあい公社」が管理・運営を行っています。
 動物舎は,自然の地形を活かした中に植栽や岩,池などを配し,動物たち本来の生息環境に近い環境を再現していますし,動物が飛び越えられない幅の堀を巡らせる「モート方式」やガラス越しの観察によって,従来のコンクリートや鉄格子で仕切った狭い動物舎では見られない動物たちの生態が間近に観察できるよう配慮しています。 
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 もともとは,1958年(昭和33年)金沢市卯辰山に,演劇場・映画館・小遊園地,大浴場,宿泊施設を併設した民間施設「金沢ヘルスセンター 」の付属施設として開園したものです。しかし,「金沢ヘルスセンター 」は,入館者数の減少と施設の老朽化で1993年(平成5年)に閉園し,それとともに,動物園も幕を下ろすこととなりました。
 その後,石川県内唯一の動物園であること「動物園の公営化」の流れを受けて,石川県が施設全体を買収し,財団法人いしかわ動物園を設立しましたが,施設の狭小と老朽化を理由に金沢市から現在の地に移転しました。
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 トキの分散飼育は,ホオアカトキなどの近縁種の飼育に取り組んでいたいしかわ動物園の飼育・繁殖の実績が評価されたことで選ばれたもので,2010年に佐渡トキ保護センターからオス2羽,メス2羽の4羽がやってきてはじまりました。
 当初は一般に非公開のもとで飼育されてきましたが,2016年11月19日から一般公開を開始しました。
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 この日は,暑くもなく,寒くもなく,すずしい風が吹いていて,また,ほどほどの入場者で,食堂で待つこともなく昼食をとることもできて,楽しい時間を過ごすことができました。

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 私は,長年,トキが見たくて見たくて,佐渡島へ行こうとずっと思っていました。しかし,佐渡島は遠く,また,果たして,佐渡島へ行けばトキを見ることができるかどうかもわからず,おそらくムリだろうと,そうあきらめていたのですが,2016年に,石川県のいしかわ動物園で,トキが数羽,分散飼育をはじめたと聞いて,行ってきたことがあります。2016年12月3日のことでした。そのときのことはすでに書きました。その後,念願がかない,佐渡島で飛ぶトキを見ることができたことも,すでに書きました。
 今回,2023年5月25日から5月26日にかけて,1泊2日で金沢市に行くことができたので,その1日目,再び,かなざわ動物園に行って,トキを見ることにしました。

 この時期は梅雨なので,天気が最も心配だったのですが,未だ,晴れ男の強運は冷めておらず,2日ともとてもよい天気でした。しかも,蒸し暑くもなく,時折吹く涼しい風が最高でした。また,日曜日なので,動物園は混雑しているのでは,という心配がありましたが,これもまた,ほどほどの人出で,大丈夫でした。
 いしかわ動物園に到着したのは午前11時ころで,入園して,まず,一目散にトキのケージを目指しました。私は,すでに,佐渡島で飛ぶトキを見たので,あのころの願望はなかったのですが,それでも,目の前にいるトキをまた見てみたいという気持ちがありました。それは,佐渡島では,実際に飛んでいるトキは空高く,それほど近くで見ることはできません。また,トキを見ることができる観光用の施設もあるのですが,それは意外と遠く,また,金網のケージ越しだったので,むしろ,かなざわ動物園のほうがトキを近くで見ることができるのです。

 はじめのころは,エサを啄む姿と,木に止まっている姿だけで,飛ぶどころか,羽根も広げることがなく,少し物足りなく感じました。しばらくいると,飛ぶ姿や羽根を広げる姿を見ることできて,感動しました。
 聞いてみると,現在,いしかわ動物園で公開されているトキは,つがいと,生まれてまもない3羽の合計5羽のトキでした。2016年のときはもう少したくさん公開されていたような気がするのですが,実際は,そのときもまた,5羽でした。
 いずれにせよ,令和8年に,能登半島でトキの放鳥が決定したという話を聞いてうれしくなりました。能登半島の空をトキが舞うのも,それほど遠いことではなさそうです。そうしたら,また,見に来たいと思います。
 なお,ネットに,いしかわ動物園でのトキの飼育についてのデータが掲載されていて,2022年7月で,産卵数240個,佐渡島への返還数75羽,佐渡島での放鳥数70羽に達しているということでした。

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