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私が神奈川フィルハーモニー管弦楽団のことを知ったのは,コンサートマスターが石田泰尚さんであることからでした。以前,神奈川フィルハーモニー管弦楽団はさまざまな問題をかかえていたようでしたが,現在はとても人気があって,企業努力をしているというか,好きだという人が少なくありません。そこで,今回,聴くことを楽しみにしていました。できれば,この日のコンサートマスターが石田泰尚さんだったらいいなあ,と思っていたので,そうであることを知って,やったー,と思いました。
今回の会場は横浜みなとみらいホールというところでしたが,はじめて行きました。というより,横浜に久しぶりに行きました。もっと気候のよい時期なら,コンサートのついでに時間をかけて街歩きを楽しむのですが,この時期ではその気もなく,単に演奏会を聴くだけにしました。
新幹線を新横浜駅で降りましたが,そこからどう行くのかがわかりません。何とかiPhoneの情報で乗り換えながら,みなとみらいにたどり着きました。この日は土曜日だったので,すごい人でうんざりしました。ともかく人の少ないカレー屋さんで昼食をとり,会場に行きました。なんだか,いつも昼食でカレーを食べているようです…。
みなとみらいホールはすばらしい会場でした。東京やその近郊にみなとみらいホールに限らずすばらしい会場が多くあって,うらやましい限りです。しかし,もし東京に住んでいたら,コンサート三昧で金欠病になってしまうから,気に入ったものだけを聴きに出かける今の状況のほうがいいのかもしれません。
演奏会では,まず,プレイベントがありました。打楽器奏者の平尾信幸さんが今回で最後で,新しく金井麻里さんが入団したということで,このふたりでの演奏でした。これだけでもお得感がありました。
そのあとではじまった演奏会もまた,本当にすばらしいものでした。こんなに興奮したコンサートはこれまでにありませんでした。曲によって照明の明るさを変えたり,いろいろと工夫が凝らされていました。
最後,恒例になったカーテンコールでは,ピアノを弾いた松田華音さんまで引っ張り出してきたり,あげくには,ステージ上で打楽器奏者たちと記念写真を撮ったりと,そのお茶目ぶりが楽しかったです。
実は,その裏では,井上道義さんのブログに
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今回神奈川フィルとのコンサートは40年前からの持病の尿路結石を引き金とする諸々の体調不全で風前の灯,でも自分でも意味不明な情熱があり何とか無事終わることが出来た
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とあって,私は,この演奏会がキャンセルになるのではないかと心配していたのですが,聴くことができてほっとしました。マエストロは病院からやってきて演奏会が終わってまた病院に戻っていったらしいです。まさに命懸けだったのです。
すっかり満足して会場を出ると,団員さんたちのお見送りまでありました。
今回神奈川フィルハーモニー管弦楽団の演奏会に来て,その人気の秘密がわかったような気がしました。神奈川フィルハーモニー管弦楽団の演奏会のチケットはシニア割もあるし,楽しかったなあ,また来たいなあ,と思うものでした。NHK交響楽団もお高く留まっていないで少しは見習ってほしいものです。
余韻冷めやらぬ中,横浜駅で夕食をとって,新横浜駅から新幹線に乗って帰宅しました。新横浜駅のホームで列車が来るのを待っていると,突然の雷雨。しかも,これまで体験したことがないような豪雨がホームの屋根や反対側に停車した新幹線を叩きました。まるでこの日に聴いた伊福部昭の音楽のようでした。
この日に乗った新幹線は,行きも帰りもN700Sでした。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは
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